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薬剤師となるために6年生薬学部に入学するという愚行から早5年の月日が経った。

 最近、兄が急性アルコール中毒で死んで、その後始末が大変だったことをふと思い出した。

 母が蝉しぐれを観ていて休に泣き出しことに起因する。

 主人公の牧文四郎が政変に巻き込まれて切腹した父の亡骸を引き取り、荷台に乗せ、村まで連れ運ぶシーンと死んだ兄を一人で引き取りにいった私の姿が重なったようだ。

 兄のことで泣く母を見たのは葬儀後初めてのことだったから私は随分と驚いた。

 ・・・

 大学生活は多忙を極めた。
 
 今にして思えば週末アルバイトをするくらいなら出来たと言えるが、心に余裕が無かった。

 また世間体を気にしていた。

 周りの友人やその周辺の近況を聞く度に自分の選択は誤ったものだったのだという思いに駆られた。

 もうすぐ30歳にもなるというのに、6年間大学に行くなどどいうことは秘密にしておきたかった。

 大学での成績はそれなりに良かった。

 数学や物理化学など、留年が確定してしまいそうな科目はいくつもあった。

 しかし、運良く自分と近い年齢の人が同じ学年にいたことで、勉強面は勿論のこと色々なことで協力し合った。

 所謂「運命共同体」という関係だと思った。

 友人とはまた違ったニュアンスの付き合い方をしているのだ。


 軽音部に入部し、年下の友人が出来た。

 大抵の男子はかっこよく見え、大抵の女子は可愛く見えた。

 新歓コンパに顔を出したときは自分が歳を取ったことを自覚し、場違いな空気を感じざるを得なかった。

 それはただの被害妄想的な感覚なのかも知れないが、若者しかいない空間に入っていくことは恐怖だった。

 今でもその感覚は拭い去ることは出来ず、教室に入るとき、同級生とすれ違うときは未だに緊張感がある。

 ・・・

 大学入学当時は音楽の仕事を知り合いからもらっていた。

 作曲や音声編集、コンバートの仕事がメインだった。

 今では知り合いが転職してしまったため、あまり仕事はなくなってしまった。

 しかし、今作曲の仕事が来たとしても作曲の勘もソフトウェアの使い方も鈍っていることは明白だった。

 Cubaseの曲の書き出し方すら忘れていた。

 また、パソコンも幾度と無く調子を悪くし、その度に音楽を製作する環境に戻すことが手間になった。

 忙しいことを言い訳にしてギターも弾かなくなった。

 音楽を聴くことにも執着が無くなった。

 新しい音楽、アーティストを発掘するのは好きだったが、ここ数年は全く行っていない。

 趣味という趣味が欠落し、休日にぽっと空いた時間が出来ても何もすることを思いつくことが出来なかった。
 
 パチンコ屋に赴き無駄な金と共にその空虚な時間を消費した。

 ・・・

 薬学部を無事に卒業したらまた作曲やバンド活動をやりたいと思ったら何だかブログを書きたくなりました。

 再びこの場を使って活動して行こうと思います。

 また、折角薬学部に入って色々なことを学びましたので、薬に纏わることを書いていくのも良いかなと思っています。

 それではまた。 
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私の中に蓄えられた静止した電荷は時として人を襲う。
それは私の意志で抑制することが不可能なので人々に不安と恐怖を与えてしまう。
その力は冬場に増大し、さらに着ているコートやジャケットの材質によって増幅する。

・・・

私の力は主に摩擦帯電によって蓄積された電荷を、その指先で人や物に触れることによって生じさせる放電現象、所謂「火花放電」である。
異なった帯電列や極性など、諸々の条件の変化により放電が爆発的に強力になってしまうこともある。

・・・

2011年3月30日 20:00

最初の被害者はG県I勢崎市のとあるスーパーのとあるレジのとある50代くらいの女性である。
目元のしわと軽くウェーブのかかった髪が印象的だ。仕事も速く性格だ。そしてなにより笑顔を絶やさない。
そんな彼女の笑顔を私は一瞬にして奪ってしまった。容易く。つり銭を受け取る行為のみで。

2011年3月30日 20:40

2人目の被害者はとあるスーパーの近くにあるとあるドンキホーテのとあるレジの20代後半と思しき女性である。
スーパーにコカコーラゼロが売っていなかったことに憤慨した私の指先は、春の雷鳴の如く彼女に火花を散らせた。いや、ドンキホーテにはコーラは沢山売っていたのだが。

・・・

容疑者はここでコカコーラを5本と凛という安いウィスキー1本とプリングルスとポテトニョッキとパスタとカップラーメンを買っている。チキンラーメンお好み焼きに大変興味を示していたが、買わなかったようだ。そして初心者マークのことについては常に失念しているようだ。

2011年3月30日 21:10

3人目の被害者はM橋市のとあるスーパーのとあるレジの40代後半であろう女性である・・・女性であって欲しい・・・である。やはり笑顔は絶やさない。
挽肉とビールを買い忘れた容疑者は、豚の挽肉ととても安い発泡酒をカゴに入れた後に、財布を車の中に置いてきたことに気がついた。愉快なサザエさん。

ここでも一般市民に放電してしまった容疑者は流石に困惑した様子だった。
天気は雨だった。その力は湿度に対しては弱く、頻発するはずが無いと思っていたからだ。
そのとき、空に稲光が走った。

「そうか・・・その所為だったのか」と容疑者は呟き、そして左手を見つめた。

・・・

私は帰り際にセブンイレブンに寄ってさらに被害者を増やした。
そして、家に着いてすぐにキャベツを茹で、挽肉と葱とピーマンを炒めた。キャベツを皿に敷き、その上に炒めたものを乗せ、トマトを切ってバランスよく周りに置いた。昆布だしを使って簡単な吸い物も作った。

・・・

2011年2月7日~3月の未明にかけて

余談ではあるが、容疑者は20代前半と思しき女性に対して頻繁に火花放電を繰り返していた。車から降りた後の発生率があまりに高い為、女性は勿論のこと、容疑者自身も恐怖に慄いているという・・・





確執はいつからあったのだろう。

いや、私が一方的にそう思っているだけなのかも知れない。

彼は私と話しているとき、私の父親として存在できているのだろうか。

Defective structure

・・・

メッセンジャーを起動したまま退席していた。

彼はいつも通り仕事の愚痴を書いた後に「親父より」と書いた。

私はその文字を彼が書いたものだと思うと苛立ちそして嫌悪した。

自分でも不本意な結果であるにせよ、何十年も家族を放置し、兄の葬儀にも顔を出さなかった男を自分の父親などと思いたくはない。

そして彼は兄の訃報を受けても家族に対して直接連絡をしてこなかった。

しかし、母は全くそれに対しては、怒りも悲しみもしなかった。
葬儀のときも彼のことには全く触れなかった。

それを見ていた彼の姉、つまり私の伯母は母の態度が不満だったらしく、母を非難し、そして彼を擁護した。

伯母は言う、彼はいつもあなたたちのことをとても心配しているんだと。

私はただ黙っていた。

言いたいことは山程あったが、母が何も言い返さなかったので私も何も言わなかった。

・・・

穿つ夜。

闇の中へ消えて行く煙草の煙。

長い年月が関係や、繋がりを、雲散霧消させてしまった。

彼は限りなく他人に近い。

しかし、彼は紛れも無く私の父親だ。



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マリアが消えてしまったこと

店が摘発され不法滞在者が退去強制されたこと

7丁目か8丁目の雑居ビルの7階

masking effect

・・・

日々の仕事に忙殺され

記憶が脳の奥へ押し込まれていく

曖昧なものは排除され

必要最低限の動きがだけが要求された

眼を大きく開け

背筋を伸ばし

頭を下げることを繰り返す

それだけを毎日繰り返す

たまに自分が生きているのか不安になるときがあった

だからたまに思い出したように深呼吸をした

マルボロをゆっくりと吸った

なるべく思考が停止するように

フラッシュバックが起こらないように

カティサークを体内に流し込む作業も必要だった

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モンハンの採集クエストを失敗するヤツはオレの他には居まい・・・

今オレに必要なことは出来るだけ平静を装うことだけだ・・・



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